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【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果

  • 7月26日
  • 読了時間: 8分

こんにちは、市川のはり灸sueru&YOGAです。


頭痛に悩まされたとき、痛む場所によって原因や対処法が異なることをご存じですか?


こめかみ、頭頂部、首の付け根など、頭が痛い部位ごとの東洋医学的な分類や原因疾患を解説します。


専門的な鍼灸治療による効果や、体力をアップさせて根本から整える養生法、効果的なツボもご紹介。辛い頭痛を我慢せず、まずは専門家にご相談ください。


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
頭痛に悩まされたとき、痛む場所に応じたツボがあることをご存じですか?

はじめに:頭痛と痛む場所、東洋医学から見た分類

「いつもこめかみがズキズキする」「頭のてっぺんが重く痛む」「首の付け根から後頭部にかけて締め付けられるように痛い」など、頭痛の現れ方は人それぞれです。


東洋医学では、頭痛が発生する「部位」を非常に重視します。


なぜなら、頭部には全身を巡るエネルギーの通路である「経絡(けいろく)」が網の目のように走っており、痛む場所によってどの経絡や臓腑(ぞうふ)にトラブルが起きているかが分かるからです。


痛む場所を特定することは、根本的な原因を見つけ出し、的確なアプローチを行うための第一歩となります。



頭痛を引き起こす原因と背景にある疾患

頭痛の多くは日常的な疲労やストレスによるものですが、医療機関での治療が必要な疾患が隠れていることもあります。各診療科の領域ごとに、背景となり得る主な疾患を挙げます。



  • 整形外科領域:変形性頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、ストレートネックなど。首や肩の構造的な問題が神経や血管を圧迫し、頭痛を誘発します。


  • 神経内科領域:片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛(いわゆる三大慢性頭痛)や、後頭神経痛など。神経の過剰な興奮や脳の血管の拡張・収縮が関係しています。


  • 心療内科領域:自律神経失調症、うつ病、心身症など。精神的なストレスや過労、睡眠不足が自律神経のバランスを崩し、慢性的な頭痛につながります。


  • 婦人科領域:月経前症候群(PMS)、更年期障害など。女性ホルモンの変動は血管の収縮や自律神経に大きく影響するため、女性特有のタイミングで頭痛が起こりやすくなります。



似た症状に隠れる疾患と見極めのヒント

慢性的な頭痛の中には、他の部位の不調や別の疾患と深く関連しているケースがあります。


例えば、一見関係なさそうな「腰痛(筋膜性腰痛など)」を抱えている方は、骨盤の傾きや背骨のゆがみを介して、最終的に首や頭の筋肉に過剰な負担がかかり、頭痛を引き起こしていることがよくあります。


医療機関や鍼灸院では、以下のような徒手検査(身体を動かして行う検査)を用いて、痛みの出所を見極めます。


  • ジャクソンテスト・スパーリングテスト:首を斜め後ろや下方に圧迫し、腕へのしびれや首・頭への響きを確認する検査です。頸椎(首の骨)の問題による頭痛かどうかを判断する目安になります。


  • 頭部後屈試験:頭を後ろに反らせたときに後頭部や首の付け根に痛みが走るかを確認し、後頭神経痛や筋肉の過緊張の度合いを評価します。


※ただし、「これまでに経験したことがない激しい頭痛」「突然の激痛」「手足のしびれや麻痺、言語障害、高熱を伴う頭痛」などの症状がある場合は、重大な脳疾患(くも膜下出血や脳梗塞など)の可能性が否定できません。


その場合は鍼灸治療を受ける前に、ただちに脳神経外科などの専門医療機関を受診してください。




頭痛と鍼灸治療の適応・非適応

鍼灸治療はすべての頭痛に対して万能というわけではありません。安全に効果を高めるためにも、適応となる状態と、医療機関を優先すべき非適応の状態を正しく整理しておく必要があります。



鍼灸治療が適応となる頭痛(効果が期待できるもの)


  • デスクワークや姿勢の悪さからくる、筋肉のコリに伴う頭痛(緊張型頭痛)

  • ストレスや自律神経の乱れ、天候の変化によって起こる頭痛(片頭痛の予防期など)

  • ホルモンバランスの乱れに伴う頭痛(月経前後や更年期の頭痛)

  • 疲労が溜まると目がかすんだり、頭が重くなったりする頭痛

  • 冷えや血行不良が原因で起こる慢性的な頭痛


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
鍼灸で効果が期待できるタイプの頭痛


鍼灸治療の非適応となる頭痛(緊急受診が必要なサイン)


  • 突然バットで殴られたような激しい痛みが起きた場合

  • 日を追うごとに痛みの頻度や強さが増していく場合

  • 発熱、けいれん、めまい、意識が朦朧とするなどの症状を伴う場合

  • 手足が動かしにくい、言葉がうまく出ない、視野が欠けるなどの神経症状がある場合

  • 高血圧症の急激な悪化や、頭部の外傷(怪我)の直後に始まった頭痛


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
鍼灸では対応がむずかしいタイプの頭痛



治療期間と通院頻度の目安

頭痛の鍼灸治療は、痛みを抑える「その場のケア」だけでなく、頭痛が起きにくい身体を作る「根本的なアプローチ」の2つの視点で行います。



  • 初期(治療開始から1〜2ヶ月)

    痛みの頻度や強さを抑えるため、週に1〜2回のペースでの通院が効果的です。筋肉の緊張を緩め、血流を促すことで、まずは日常生活の快適さを取り戻します。


  • 安定期・メンテナンス期(3ヶ月目以降)

    症状が落ち着いてきたら、徐々に間隔を空けて2週間に1回、あるいは月に1〜2回へと移行します。この時期は、全体の体力をアップさせ、季節の変わり目やストレスに負けない「養生(ようじょう)」のための鍼灸へとシフトしていきます。


※期間や頻度は個人の体力や症状の経過によって異なりますので、状態に合わせて最適なプランをご提案します。




部位別・東洋医学から見た頭痛の分類

東洋医学では、頭痛が起こる場所によってアプローチする経絡(エネルギーのルート)が変わります。代表的な4つの分類をご紹介します。



  • 太陽経(たいようけい)頭痛:【後頭部・首の付け根】が痛むタイプ。風邪の引き始めや、背中から首にかけての冷え、デスクワークによる姿勢の崩れが原因になりやすい頭痛です。


  • 少陽経(しょうようけい)頭痛:【こめかみ・側頭部】が痛むタイプ。ストレスやイライラ、環境の変化による精神的な緊張が引き金となりやすく、いわゆる片頭痛の多くがここに分類されます。


  • 陽明経(ようめいけい)頭痛:【前頭部・おでこ・目の奥】が痛むタイプ。胃腸の疲れや消化不良、暴飲暴食など、消化器系のトラブルと深く結びついているのが特徴です。


  • 厥陰経(けついんけい)頭痛:【頭頂部(頭のてっぺん)】が痛むタイプ。東洋医学でいう「肝(かん)」の機能やエネルギーが頭の最上部まで突き上げることで起こり、冷えを伴うことも多い頭痛です。


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
痛む部位ごとの頭痛タイプ分類


頭痛に効果的な代表的なツボ

それぞれの部位別の頭痛に対応し、全体のバランスを整えて体力を高める効果的なツボをご紹介します。



1. 百会(ひゃくえ)

  • 位置:左右の耳のいちばん高い場所を結んだ線と、鼻からまっすぐ後ろに上がった線が交わる、頭の真ん中のへこみ。

  • 作用:自律神経のバランスを整え、頭部に昇りすぎた血液やエネルギーの巡りをスムーズにします。心身の緊張をほぐす高いリラックス効果があります。

  • 頭痛との関連:頭頂部が痛む「厥陰経頭痛」の特効穴であり、頭全体の重だるさや、ストレス性の頭痛に広く用いられます。


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
頭のてっぺんが痛むときには「百会」


2. 風池(ふうち)

  • 位置:首の後ろにある太い筋肉の左右の外側、髪の生え際にあるくぼみ。

  • 作用:頭部や目の血行を促し、首や肩の頑固な筋肉のコリを効率よく緩めます。風邪の引き始めの寒気を取り除く作用もあります。

  • 頭痛との関連:後頭部や首の付け根が痛む「太陽経頭痛」や、首コリから頭全体が締め付けられる緊張型頭痛に非常に高い効果を発揮します。


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
首の付け根が痛いときには「風池」


3. 太衝(たいしょう)

  • 位置:足の甲で、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ。

  • 作用:ストレスによるイライラや神経の昂ぶりを鎮め、気の巡りを全身に巡らせます。また、血(けつ)を補い巡らせることで体力を底上げします。

  • 頭痛との関連:ストレスやホルモンバランスの乱れからくる、こめかみ周辺の「少陽経頭痛」に効果的で、下半身から頭痛の元へアプローチする重要なツボです。


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
こめかみがツラいときには「太衝」


4. 足三里(あしさんり)

  • 位置:ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみから指幅4本分下がった、すねの骨の外側。

  • 作用:胃腸の働きを活発にし、食べたものから効率よくエネルギーを作り出せるようにして、全体の体力をアップさせます。

  • 頭痛との関連:おでこや目の奥が痛む「陽明経頭痛」に対応します。胃腸の弱さや体力の低下がベースにある慢性頭痛の「養生的アプローチ」には欠かせない名穴です。


【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果、市川のはり灸sueru
おでこや目の奥の痛みには「足三里」

※あくまでも一つツボを選ぶなら…ということでご紹介しています。実際の鍼灸治療ではいくつかのツボの合わせ技で施術を行うことがほとんどで、効果には個人差があることご理解ください。



まとめ【頭痛の部位別アプローチ】こめかみ・頭頂部・首の付け根が痛い原因と鍼灸の効果:我慢を重ねる前に、まずはご相談ください

頭痛が起きる部位には、それぞれ身体からの大切なメッセージが隠されています。


ただ痛み止めを飲んでその場をしのぐだけでは、根本的な原因は解決せず、徐々に体力を消耗してしまうことにもつながりかねません。


当院の鍼灸治療では、今ある頭痛の痛みを優しく和らげるだけでなく、頭痛が起きにくい健やかな身体へと導く「養生的鍼灸」を大切にしています。


お一人お一人の痛む場所や体質を丁寧に見極め、最適な施術を行います。


「いつものことだから」と諦めたり、我慢を重ねたりする前に、どうぞお気軽にご相談ください。


あなたの毎日の笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。



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