こんにちは、鍼灸師ヨガインストラクターの犬塚志保です。
コロナが流行ろうと
夏休みが始まろうと
イソジンが売り切れだろうと
毎月やってくるのが月経です。
月経に関するお悩みを持つ方に一言、
「とりあえず三陰交にお灸しきましょ~」
超有名なツボですが、意外と皆さん迷子になりがちです。
【三陰交の位置】
三陰交のツボの位置は、内くるぶしの端から上3寸=指4本分です。
セルフケアとしてお灸をするときには
凹みや窪み、痛みなどを基準にしてくださいね。
【こんなときにどうぞ】
・生理がくると憂鬱
・自分はいわゆる月経不順だと思う
・生理痛を少しでも軽くしたい
・妊活をそろそろ始めようと思ってる
・私は妊活中だ!
・不妊治療がうまくいかなくて泣きたい
・妊活中だが、旦那さまが弱々しい
・流産経験がある
・不育症かもしれない
・妊娠初期でつわりがつらい
・切迫気味、切迫流産と言われたことがある
・逆子である
・産後、体力が落ちた気がする
・産後うつになりそう、ていうか産後うつっぽい
・そろそろ更年期に入ってきたかも
・更年期真っただ中
【つぼこの部屋で確認してみましょう】
【三陰交のツボ解説】
別名「女神のツボ」
婦人科系のトラブルには欠かせないツボのひとつです。
・血を補う
・血の浄化
・血熱を冷ます
また、「陰が三つ交わる」とあるように
厥陰肝経+少陰腎経+太陰脾経の陰経ジャンクション。
この一穴で、三つの経絡にアプローチできる
効率抜群な、つぼミューズ♡
それだけではないのです。
男性の泌尿器科系トラブルにも対応可能。
女神でありながら男性の味方もできる、現代の社会学的にもジェンダーフリーなつぼです。
【三陰交のケア】
セルフケアでお灸をする際に、気を付けてほしいことがあります。
熱量によって、効果が分かれるため
どのようなお悩みがあり、
どのように改善していきたいのか
それを確認してほしいと思います。
■血を補うためにお灸をするなら「ほんわか」温かい程度の熱量
■ 血の詰まりを浄化したい場合には「我慢できるギリギリ」一歩手前までの熱量
■貧血気味の方には、よしよしと頭をなでてあげるようなこころで。
■血がドロドロして詰まってそうな方には、出力MAXでお尻を叩いてあげる気分で。
【三陰交 裏話】
日本には茶道や柔道など、
その道を専門的に学に修行するという文化があり、
道毎に、派閥や流派が存在し
切磋琢磨しながらその道を極める方々がいらっしゃいます。
鍼灸学も同様に、資格取得まではカリキュラムによって
一律の教育を受けることが定められています。
しかし、卒業後はそれぞれが慕う師や学会や流派において
自分の鍼灸道をより確かなものにするため、日々症例に向きあうことになります。
そんな中で、つぼ議論あるあるはこの「三陰交」ではないでしょうか。
私も以前は踝の頂上から取穴していました。
が、中医学を軸に自分の鍼灸人生をやっていこうかなと
漠然と、ほんとに漠然と思い描くようになってからは
踝のふもとから「三陰交」を取るようにしています。
【さいごに】
最後までお読みいただきありがとうございます。
効果が高く、有名なツボだけに、ご自分でお灸をされるかたもいらっしゃるようです。
しかし、お灸の跡などを確認させていただくと、
ツボの位置がズレていて「おしいっつ!!」と思うことが多々あります。
「もうツボの位置で迷わない!!」
ツボの正しい位置を知れば、セルフケアがより効果的なものになります。
みなさまの体調管理のひとつに、お灸や東洋医学を取り入れていただけたら嬉しいです。
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