こんにちは、鍼灸師ヨガインストラクターの犬塚志保です。
今回は、アフタートークから気になったことをお話します。
更年期がだんだん早くなってきているのではないか説、について。
※あくまでも仮説です。鍼灸治療にあたる日々で感じたことなので、エビデンスはありません。また、今後エビデンスが得られる情報がありましたら、追記していくつもりです。
更年期障害の若年化
ちなみに、一般的な更年期障害は平均閉経年齢を50歳とした、45歳から55歳までに起こるホルモンバランスの乱れによる体調不良のことです。卵巣機能の低下もあります。
初産年齢
初産年齢が30歳
※2011年平均初産年齢は30,1歳です。
30歳 第一子出産
↓
↓ 15年間
↓
45歳 更年期障害
この間は15年です。
15年の間に、出産や産後による体調不良はある程度回復し、大きなご病気など発症されずに基本的には健康的な生活を送れていたとします。45歳を境に、生理の乱れ・倦怠感やのぼせ・ほてりなどが出現したとしても、(あえてドライに)年相応、教科書通りといえる年齢です。
初産年齢が39歳 そのいち
39歳 第一子出産
↓
↓ 6年間
↓
45歳 更年期障害
この間、6年です。子どもは小学生になり、もちろんまだまだ手はかかりますが、一番大きな山は乗り越えたところだと思います。子育てと家事や仕事で落ち着く暇もなく、自分の体調は二の次で過ごした毎日。出産や産後の疲労を引きずったままではないですか。
45歳まで6年間あれば、さすがに回復するでしょ、と思った方は要注意です。
閉経を迎える前で、卵巣機能は異常なく、更年期障害様症状が出ることを若年性更年期障害と呼びます。産後の回復を感じないまま更年期障害に突入したのではないか、そんなお話を伺うこともあります。
初産年齢39歳の場合 そのに
39歳 第一子出産
↓
↓ 2年間
↓
41歳 更年期障害
この間は2年です。子どもはまだ2歳、魔の2歳、イヤイヤ期全盛期の2歳です。
イヤイヤ期2歳VS若年性更年期障害
自分ではエントリーしたはずないのに、いつの間にかリングに上がってしまっているんです。
戦後の多産多死
1947年昭和22年
平均初産年齢は22.9歳
平均寿命は53,96歳
健康である限り妊娠と出産を繰り返していた時代で、寿命は今より30年も若く、まさに更年期の真っ最中です。
出産人数と更年期症状の程度が比例するか不明ですが、身体が弱いとか、病気がちとか、別の形で存在していたのでしょうか。更年期障害という言葉もそこまで浸透していなかったと思います。
現代のほうが圧倒的に情報過多ですので、症状と原因を探したくなってしまう心理は影響しているかもしれません。
十人十色
初潮を迎え女になってから体調や生活が振り回され、大事な試験や面接、大きな大会や旅行に重ならないか気になり集中力を奪う存在。
ペースやアピールは、個性満載、自由奔放。生理のふつうってなんですか?
出番が来る前から、チラチラ匂わせパターンも。そうなると拘束期間長すぎて、ブラック企業並みのつらさがあります。
更年期障害における閉経パターンについてヒアリングを行うと、生理の個性よりもさらに自由化していくように思います。
2~3か月来ないと思ったら、一気に出血大サービス!
終わったと思ったらまた始まって、なんだかんだ月の半分出血しているなんてこともあるようです。
生理の乱れを感じて婦人科を受診した場合、血液検査によりホルモンなどを調べたり、内診によって婦人科疾患の有無を確認することになるでしょう。
仮説
更年期がだんだん早くなってきているのではないか説、改め
初産年齢が上がるほど、更年期障害様症状の出現は若年化するのではないか説。
鍼灸治療に来られる方は、ホルモン検査など西洋医学的所見は問題がない方がほとんどです。西洋薬ではなく、漢方を処方されて継続的に服用されている方もいらっしゃいます。
また、これ以上辛くなれば病院に行くつもりだけど、その前に鍼灸治療を試してみたいということで通い始める方もいらっしゃいます。
生きず詰まる前に、
辛さを我慢する前に、
自分のために、
家族のためにも、
更年期障害でお悩みの女性やそのご家族の皆様で、
鍼灸治療が気になっている方は、
一度試されてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今週もふるっと元気にお過ごしください。
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