こんにちは、鍼灸師ヨガインストラクターの犬塚志保です。
解剖学的には蝶番のように1方向しか動くことのない膝関節ですが、平坦なところを歩くだけでも3倍、階段の昇り降りでは5倍の体重がかかります。 40代女性の平均体重は・・・身長158.0cmでは55.5kgです。 55.5×3=166.5kg 日本国籍を取得された白鵬関の公式体重は154kgです。私にはこれ以上、何も言えません。
そんな膝関節ですので、大した運動もせずに暮らしていると、体重を支えるための筋力は衰え、軟骨もすり減り、ホルモンバランスの変化により痩せにくくなった体重が、さらに膝への負担となって日々蓄積されていきます。
ヒール高め
女の子座り(割り座)
正座
外反母趾
なども、関節にかかる圧が高くなったり、関節を捻じるような圧がかかるので好ましくないです。
もし自転車に乗る機会があったら、すれ違う方や、前を行く方の足の動きを見てみましょう。
大体の方が、まっすぐに膝を降ろしていないことに気が付くと思います。
前に子供用キャリアを積んでいたり、そもそも身長と自転車のサイズが合っていなかったりすると、膝を外に出すようなガニ股でペダルを踏まなくてはなりません。
また、丈の短いスカートはどうしても膝を閉じる方向になりますので、ウチ股になります。膝の内側にストレスがかかりますので、1分間に60回転するとして、駅まで10分だとしたら600回も捻じれが起きていることになります。
つま先とお皿の向きを同じ方向にすることをお話しましたが、ヨガ以外の運動でも同じことが言えます。 サドルの位置は少し高めのほうが、お尻やモモ裏の筋肉を使って効率的に自転車を走らせることができます。 自転車は膝に体重がかかりにくいことは確かですが、高齢者の場合、サドルを低めに設定している方が多く、股関節と膝関節をより深く曲げる必要が出てくるので、関節にかかる負担が大きい場合があります。 まっすぐに膝を降ろしながら、無理なくペダルをこぐことができる位置を探してみましょう。 それと空気圧。 変形性膝関節症で来ていた女性と通りすがった時のことです。
空気の抜けたタイヤで一生懸命に自転車を漕いでいた後ろ姿に、生活の中に痛みはあるのだなと感じたことを、記事を書きながら思い出しました。
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