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梅雨・湿気の多い季節に増えるめまいに鍼灸治療は効果的か?

  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

こんにちは、市川のはり灸sueru&YOGAです。


梅雨や湿気の多い季節にめまいがひどくなる理由を東洋医学で解説。


痰湿タイプのめまいに効く鍼灸ツボ(豊隆・陰陵泉・内関など)と治療の流れをわかりやすく紹介します。


梅雨や湿気の多い季節にめまいがひどくなる理由を東洋医学で解説。痰湿タイプのめまいに効く鍼灸ツボ(豊隆・陰陵泉・内関など)と治療の流れをわかりやすく紹介します。



めまいとはどんな症状?梅雨に悪化する理由

めまいは「目がぐるぐる回る(回転性)」「ふわふわと浮く感じ(浮動性)」「頭が重くぼんやりする」など、さまざまな感覚として現れます。


日本では成人の約2割が生涯に一度はめまいを経験するとされ、特に梅雨から夏にかけて受診者が増加する傾向があります。


梅雨時期にめまいが増える主な理由

  • 気圧の変動:低気圧が続くと内耳の圧力バランスが乱れ、めまい・耳鳴りが起こりやすくなる。

  • 高湿度環境:体内の水分代謝が低下し、余分な水分(東洋医学でいう「湿」)が蓄積されやすい。

  • 自律神経の乱れ:気温・湿度の急変が自律神経を揺さぶり、血圧調節や血流に影響する。

  • 胃腸機能の低下:湿気で消化吸収が落ち、内耳や脳への栄養供給が不安定になる。




東洋医学から見た梅雨のめまいの原因「痰湿」とは

東洋医学では、めまいの多くは「気・血・水(き・けつ・すい)」の失調によって生じると考えます。


なかでも梅雨時期のめまいは「痰湿(たんしつ)」が深く関わっています。



痰湿とは何か?

脾(ひ)の機能(消化・水分代謝)が低下すると、体内に「湿(しつ)」=余分な水分・老廃物が蓄積されます。この湿が長期化するとネバネバした「痰(たん)」となり、清らかな気が頭部へ昇れなくなります。


その結果、頭が重くぼんやりし、めまいや吐き気・倦怠感を引き起こします。湿気の多い梅雨は、この痰湿が最もひどくなる季節です。



めまいの主な証(パターン)

証のタイプ

主な症状・特徴

梅雨との関係

痰湿めまい

(最多・梅雨型)

頭重感・ふわふわ・吐き気・倦怠感。雨天で悪化

湿気で脾の機能が低下。最も影響を受けやすい

気血両虚

(虚弱タイプ)

立ちくらみ・疲労感・顔色が悪い・動悸

湿邪が気血の生成を妨げ虚症が加速する

肝陽上亢

(ストレス型)

回転性めまい・頭痛・イライラ・のぼせ

気圧変化がストレスに重なり症状が増悪する

腎虚

(加齢・慢性型)

慢性的なふらつき・耳鳴り・腰の怠さ

梅雨の湿冷が腎を傷め症状が長引く




梅雨のめまいに使う鍼灸ツボ6選

「痰湿を取り除き、脾の機能を高め、清らかな気を頭部へ昇らせる」という治則のもと、以下のツボを組み合わせて使います。


梅雨や湿気の多い季節にめまいがひどくなる理由を東洋医学で解説。¥痰湿タイプのめまいに効く鍼灸ツボ(豊隆・陰陵泉・内関など)と治療の流れをわかりやすく紹介します。


百会(ひゃくえ)

GV20

頭頂部の中央

督脈の要穴。清陽の気を頭部へ引き上げ、頭重感・ぼんやり感を改善する。あらゆるめまいに使われる基本穴。


豊隆(ほうりゅう)

ST40

すねの外側中央あたり

「化痰の要穴」として有名。痰湿を積極的に取り除く最重要ツボ。吐き気・頭重・倦怠感にも有効。


陰陵泉(いんりょうせん)

SP9

ひざの内側のくぼみ

脾経の合穴。余分な水分(湿邪)を排出し、体内の水分代謝を整える。むくみ・胃腸症状にも。


内関(ないかん)

PC6

手首の内側3横指上

吐き気・めまい・動悸を鎮める特効穴。自律神経の調整にも優れ、乗り物酔いにも使われる。


脾兪(ひゆ)

BL20

背中の第11胸椎棘突起の外側

脾の機能を直接補う背部兪穴。消化吸収の改善と湿邪の根本原因となる脾虚の改善に不可欠。


足三里(あしさんり)

ST36

ひざの外側から指4本下

胃腸機能を強化し、気血を補う万能穴。脾の力を底上げし、痰湿が生まれにくい体質を作る。



よくある質問(Q&A)

Q. 梅雨のめまいに鍼灸は何回通えば効果が出ますか?

A. 個人差はありますが、痰湿タイプは3〜5回の施術で頭の重さや吐き気などの症状が軽減されるケースが多いです。


根本的な体質改善には2〜3ヶ月の継続が目安です。



Q. 自分が「痰湿タイプ」かどうかわかりません。

A. 雨天や湿度が上がると症状が悪化する、頭が重くぼんやりする、胃腸が弱くむくみやすい、舌に白いコケがつきやすい——などが当てはまればその傾向があります。


鍼灸師が問診・舌診・脈診で確認します。



Q. 病院のめまい治療と鍼灸を併用できますか?

A. はい、多くの場合に併用可能です。


メニエール病・良性発作性頭位めまい症などは耳鼻科での診断が先決です。

診断がついた上で鍼灸を取り入れると、再発予防や体質改善に有効です。




鍼灸治療の流れと通院の目安

初診では問診(いつ・どんな状況で起こるか)・舌診・脈診を通じて証(体質)を確認します。梅雨時期は「今の症状」と「体質の根本」を並行して治療します。



  • 急性期:週1〜2回。症状が強い時期は集中して施術し、頭重感・吐き気・倦怠感を早期に緩和します。

  • 改善期:2週に1回。痰湿を取り除くだけでなく、脾の機能強化・水分代謝の改善を進めます。

  • 体質改善・予防期:月1〜2回(梅雨前から開始が理想)。翌年の梅雨に備えた予防的な治療を行います。



梅雨・湿気の多い季節に増えるめまいに鍼灸治療は効果的か?まとめ

梅雨のめまいを根本から改善するために

梅雨のめまいの多くは「痰湿」という体質的な背景があり、西洋医学的な検査で異常が見つからなくても、東洋医学では明確な原因として捉えられます。


鍼灸治療は、豊隆・陰陵泉・脾兪などのツボで余分な湿を取り除き、足三里・百会で気を補いながら体質そのものを整えていきます。


梅雨が来るたびに悩んでいる方、薬の効果が限定的だと感じている方は、ぜひ鍼灸をご検討ください。梅雨前からの予防的な通院が最も効果的です。



※ 本コラムは一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。強いめまいや聴力低下を伴う場合は、まず耳鼻科等の医療機関を受診してください。



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