手首の関節炎・腱鞘炎でお悩みの方へ|原因と鍼灸治療の効果を解説
- 19 時間前
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こんにちは、市川のはり灸sueru&YOGAです。
手首の関節炎・腱鞘炎の原因と症状、鍼灸治療がどのように効果を発揮するか、専門家の視点でわかりやすくご紹介します。

関節炎とは?手首に多い症状のご紹介
「関節が痛い」「手首を動かすとズキッとする」――そんなお悩みを抱えていませんか。
関節炎とは、関節やその周辺組織に炎症が起こり、痛み・腫れ・可動域の制限などが生じる状態の総称です。
全身のどの関節にも起こり得ますが、今回は日常生活で酷使されやすい「手首の関節炎」、特にその中でも多くの方が経験する「腱鞘炎(けんしょうえん)」を中心にご紹介します。
手首の関節炎・腱鞘炎でよく見られる症状は以下のようなものです。
手首を動かしたときの鋭い痛みや鈍い痛み
特定の指(親指側が多い)を動かすと響くような痛み
手首の腫れやこわばり感
物をつかむ・ひねる動作での痛みの増強
朝方や長時間使用後に強くなるこわばり
スマートフォンの操作、パソコン作業、家事、育児、スポーツなど、手首を反復的に使う動作が積み重なることで発症しやすいのが特徴です。
原因と背景疾患
手首の関節炎・腱鞘炎にはさまざまな要因が関わっています。
◆整形外科的な視点
手首の使いすぎ(オーバーユース)による腱・腱鞘の炎症、加齢に伴う軟骨のすり減り、過去の外傷(捻挫・骨折)の後遺症などが代表的です。
特に親指側に起こる「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」は代表的な手首の腱鞘炎の一つです。
◆神経内科的な視点
手首の腫れやこわばりが神経の通り道を圧迫し、しびれや感覚異常を伴うことがあります。
手根管症候群など、神経の圧迫による症状と関節炎の症状が合併しているケースも少なくありません。
◆心療内科的な視点
ストレスや自律神経の乱れは、筋肉の緊張や血流の低下を招き、痛みの感じ方そのものを強めてしまうことがあります。
慢性的な痛みがなかなか改善しない背景に、心身の緊張状態が影響していることもあります。
◆婦人科領域との関連
女性ホルモンの変動(妊娠・産後・更年期など)は関節や腱の柔軟性、水分保持に影響し、腱鞘炎のリスクを高めることが知られています。
産後の育児で手首を酷使する時期と重なりやすいのも特徴です。
鑑別疾患と受診の目安
手首の痛みは、関節炎・腱鞘炎以外の疾患でも起こることがあります。
自己判断せず、以下のような疾患の可能性も念頭に置くことが大切です。
手根管症候群:正中神経の圧迫によるしびれが特徴。ファレンテスト(手首を曲げて1分保持し、しびれが誘発されるか確認)が鑑別の目安になります。
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎):親指の腱鞘の炎症。フィンケルスタインテスト(親指を握り込み手首を小指側に倒して痛みを確認)が用いられます。
関節リウマチ:複数の関節に左右対称の腫れ・こわばりが続く場合に疑われます。
痛風・偽痛風:急激な発赤・熱感・強い腫脹を伴う場合に疑われます。
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷):手首の小指側の痛みで、転倒などの外傷後に多く見られます。
以下のような症状がある場合は、鍼灸院よりもまず医療機関の受診を優先してください。
急激な強い腫れ・熱感・発赤を伴う場合
発熱を伴う関節の痛み
明らかな外傷後の変形や強い可動域制限
しびれが急速に悪化し、手の力が入りにくい場合
鍼灸の適応・非適応
鍼灸が適応となるケース
慢性的な手首の使いすぎによる痛み・こわばり
腱鞘炎による痛みの緩和とセルフケアの補助
血流改善による筋緊張の緩和
産後や更年期などホルモン変動期の関節不調
ストレス性の筋緊張を伴う痛み
再発予防・体質改善を目的とした養生的な通院

鍼灸が非適応、または注意が必要なケース
急性の強い炎症(熱感・発赤・腫脹が顕著な場合)
骨折や靭帯断裂などの外傷が疑われる場合
感染性関節炎が疑われる場合(発熱を伴う強い腫れ)
出血傾向のある方、抗凝固薬を服用中の方は事前に相談が必要
緊急性の高いサイン(すぐに医療機関へ)
急激な発熱を伴う関節の腫れ
手指の感覚消失や急激な脱力
外傷直後の激しい痛みと変形

治療期間と通院頻度の目安
症状の程度によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
急性期(発症〜2週間程度):週2回程度の通院で炎症と痛みの緩和を図ります。
回復期(2週間〜1ヶ月程度):週1回のペースで、可動域の改善と再発予防を目指します。
安定期・養生期(1ヶ月以降):月1〜2回のメンテナンスとして、体力向上と再発防止を目的とした養生的鍱灸を継続することをおすすめします。
痛みが軽減した後も、手首は日常的に酷使されやすい部位のため、定期的なケアが再発予防につながります。

効果的なツボ
鍼灸治療では、痛みが出ている患部そのものに働きかけるツボと、全身の巡りや体力を底上げするツボを組み合わせて用います。
手首の腱鞘炎の場合も、局所の炎症や筋緊張を和らげるアプローチと、再発しにくい身体をつくるための養生的なアプローチを両輪で行うことが大切です。
ここでは、患部へのアプローチとして手三里・合谷・偏歴を、全身へのアプローチとして足三里・三陰交をご紹介します。
◆手三里(てさんり)
位置:ひじを曲げたときにできるしわから、指3本分手首側
作用:腕から手首にかけての筋緊張をゆるめ、血流を促す
手首の腱鞘炎との関連:前腕から手首につながる筋肉のこわばりを緩和し、患部への負担を軽減します
◆合谷(ごうこく)
位置:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前
作用:鎮痛作用が高く、全身の気の巡りを整える
手首の腱鞘炎との関連:手首から手全体の痛みを広く緩和する万能穴です
◆偏歴(へんれき)
位置:手首の親指側、陽渓穴から指3本分ひじ側
作用:局所の熱を鎮め、経絡の巡りを整える
手首の腱鞘炎との関連:短母指伸筋腱・長母指外転筋腱の走行上に位置し、これらの腱・腱鞘の熱を鎮めて経絡の巡りを整える。親指側の腱鞘炎(ドケルバン病など)の痛みに直接アプローチできるツボです
◆足三里(あしさんり)
位置:膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下
作用:胃腸の働きを整え、全身の体力・免疫力を底上げする
手首の腱鞘炎との関連:局所の治療だけでなく、身体全体の回復力を高めることで慢性化した炎症の改善を後押しします
◆三陰交(さんいんこう)
位置:内くるぶしから指4本分上、すねの骨の後ろ側
作用:血の巡りを整え、女性ホルモンバランスを支える
手首の腱鞘炎との関連:産後・更年期などホルモン変動が関与する腱鞘炎の体質改善に役立ちます
患部の手三里・合谷・偏歴で痛みを直接緩和しながら、足三里・三陰交のような全身の体力向上を目的とした養生的なツボを組み合わせることで、再発しにくい身体づくりを目指すのが鍼灸の大きな強みです。
まとめ「手首の関節炎・腱鞘炎でお悩みの方へ|原因と鍼灸治療の効果を解説」
手首の腱鞘炎は、日常の何気ない動作の積み重ねから起こることが多く、放置すると慢性化しやすい症状です。
原因は使いすぎだけでなく、神経の圧迫やホルモンバランスの変化など多岐にわたるため、正確な見極めが大切です。
鍼灸治療は、痛みの緩和だけでなく、血流改善や体力の底上げを通じて、再発しにくい身体づくりをサポートします。
「病院に行くほどではないけれど、手首の違和感が続いている」という方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの症状に合わせた治療プランをご提案いたします。
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