筋膜性腰痛はどんな痛み?原因・ぎっくり腰との違い・治るまでの期間と鍼灸治療
- 2 日前
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こんにちは、市川のはり灸sueru&YOGAです。
筋膜性腰痛の原因や特徴、ぎっくり腰との違い、どのくらいで治るかを解説。鍼灸治療とセルフストレッチもご紹介します。

筋膜性腰痛でお悩みの方へ
「腰が重だるく、なかなか治らない」「レントゲンやMRIでは異常なしと言われたのに、痛みが続いている」——そんなお悩みはありませんか。
実はその腰痛、筋膜が原因となって起こる「筋膜性腰痛」かもしれません。
今回は、筋筋膜性疼痛症候群、その中でも特に筋膜性腰痛について、どんな痛みなのか、原因は何か、ぎっくり腰とはどう違うのか、どのくらいで治るのかといった疑問にお答えしながら、鍼灸治療の適応や効果的なツボまで詳しくご紹介します。
筋筋膜性疼痛症候群とは
筋筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome:MPS)とは、筋肉やそれを包む筋膜に「トリガーポイント」と呼ばれる過敏な硬結(こり固まった部分)ができ、そこから痛みやしびれ、だるさが離れた部位にまで広がる状態を指します。
トリガーポイントを押すと、その場だけでなく特徴的なパターンで別の場所にも痛みが響く「関連痛」が起こるのが特徴です。
筋膜性腰痛はどんな痛み?特徴を解説
筋膜性腰痛は、この筋筋膜性疼痛症候群が腰部に現れたものです。
主に脊柱起立筋、腰方形筋、多裂筋、中殿筋などにトリガーポイントが形成され、以下のような特徴的な痛みとして現れます。
腰の重だるさ、鈍い痛みが持続する
同じ姿勢を続けた後や朝起きた時に増強する
特定の部位を押すと痛みが再現される、または離れたお尻や太ももに痛みが響く
動作の初めに強く、動いているうちに少し楽になることがある
画像検査(レントゲン・MRI)では明らかな異常が見つかりにくい
椎間板や神経そのものに問題があるわけではなく、筋肉・筋膜の血流不良や過緊張が痛みの主な原因である点が、他の腰痛と大きく異なる特徴です。
筋膜性腰痛とぎっくり腰の違い
「ぎっくり腰(急性腰痛症)」と筋膜性腰痛は混同されがちですが、性質が異なります。
ぎっくり腰:くしゃみや荷物を持ち上げた瞬間など、突発的な動作で急激に発症し、動けないほどの鋭い痛みを伴うことが多い
筋膜性腰痛:明確なきっかけがなく、じわじわと重だるさや鈍痛が蓄積し、慢性的に続くことが多い
ぎっくり腰は急性の筋・靭帯損傷や関節の炎症が主体であるのに対し、筋膜性腰痛は筋膜の慢性的な過緊張やトリガーポイントの形成が主体という点が大きな違いです。
ただし、ぎっくり腰を繰り返すうちに筋膜性腰痛に移行するケースもあり、明確に区別がつきにくい場合もあります。
原因と背景疾患
筋膜性腰痛は単なる「筋肉疲労」だけでなく、さまざまな領域の背景が関与していることがあります。
◆整形外科領域
長時間の同一姿勢(デスクワーク、立ち仕事)
姿勢の崩れ、骨盤の歪み、筋力低下
反復動作や中腰姿勢の繰り返し
加齢による筋肉の柔軟性低下
◆神経内科領域
自律神経の乱れによる筋緊張の亢進
睡眠の質の低下による筋回復力の低下
◆心療内科領域
ストレスや不安による筋緊張(緊張型の痛み)
慢性的な緊張状態が続くことによる痛みの慢性化・増悪
◆婦人科領域
月経周期に伴うホルモンバランスの変化
骨盤内うっ血や冷えによる腰部周囲の血流低下
このように筋膜性腰痛は、単一の原因ではなく、体の使い方・自律神経・心理状態・ホルモンバランスなど複数の要因が重なって生じることが多い点が特徴です。
鑑別疾患(間違えやすい疾患と受診の目安)
筋膜性腰痛は、他の疾患と症状が似ていることがあるため、注意深い見極めが必要です。
◆間違えやすい代表的な疾患
腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
仙腸関節障害
変形性腰椎症
尿路結石、腎盂腎炎などの内臓由来の痛み
婦人科系疾患(子宮内膜症など)に伴う腰痛
◆鑑別に用いられる代表的な徒手検査例
SLRテスト(下肢伸展挙上テスト):坐骨神経の伸張により、神経由来の痛みかどうかを確認
パトリックテスト:股関節や仙腸関節の異常を確認
ニュートンテスト(骨盤圧迫テスト):仙腸関節由来の痛みを確認
ケンプ徴候:腰部を伸展・回旋させ、脊柱管狭窄や椎間関節性の痛みを確認
これらはあくまで一般的な目安であり、自己判断は禁物です。以下のような場合は、鍼灸治療の前に、整形外科・内科・婦人科など医療機関の受診を優先してください。
安静にしていても痛みが強くなる、夜間痛がある
発熱を伴う
下肢のしびれや脱力、排尿・排便障害を伴う
急激な体重減少を伴う
事故や転倒などの明らかな外傷後の痛み
鍼灸の適応・非適応
適応となる場合
慢性的に続く筋膜性の腰の重だるさ、鈍痛
特定の部位を押すと痛みが再現される、いわゆる「コリ」由来の痛み
ストレスや自律神経の乱れが関与する筋緊張性の腰痛
姿勢不良や同一姿勢による筋膜の過緊張
冷えや血行不良を伴う慢性腰痛
整形外科での検査を経て、器質的な異常が否定されている場合

非適応・注意が必要な場合
発熱、原因不明の急激な体重減少を伴う腰痛
下肢のしびれ・麻痺、排尿排便障害を伴う場合(緊急性が高いサインです)
骨折や腫瘍、感染症が疑われる場合
妊娠中で医師の許可が得られていない場合
上記の緊急サインが見られる場合は、鍼灸治療を行う前に速やかに医療機関を受診してください。

筋膜性腰痛はどのくらいで治る?治らない場合の考え方
筋膜性腰痛の改善にかかる期間は、症状の程度や経過期間によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
急性期(発症から日が浅い場合):週2回程度を2〜3週間
慢性期(数ヶ月〜長期化している場合):週1回を1〜2ヶ月継続し、経過を見ながら間隔を調整
症状が落ち着いた後:月1〜2回のメンテナンスケアで再発予防

「なかなか治らない」と感じる場合、痛みが軽減した段階で通院をやめてしまい、筋膜の過緊張や姿勢のクセが根本的に改善しないまま再発を繰り返しているケースが少なくありません。
継続的なケアと合わせて、日常の姿勢や動作の見直しを行うことが、治りにくい筋膜性腰痛を改善する鍵になります。

自宅でできる簡単なストレッチ
治療と並行して、日常的なセルフケアも大切です。以下のようなストレッチを、痛みのない範囲で無理なく行いましょう。
膝抱えストレッチ:仰向けで両膝を抱え込み、腰から股関節周辺をゆっくり伸ばす
キャットアンドカウ(四つ這い背骨伸展):四つ這いの姿勢で背中を丸めたり反らしたりを繰り返し、脊柱起立筋や筋膜の柔軟性を保つ
股関節前面ストレッチ:立った姿勢や片膝立ちの姿勢から股関節前面を伸ばし、骨盤周囲の筋緊張を緩める
痛みが強い時期に無理に伸ばすと悪化することもあるため、強い痛みがある場合は控え、まずはご相談ください。


筋膜性腰痛の鍼灸治療に効果的なツボ
腎兪(じんゆ)
位置:第2腰椎棘突起の下から外側へ指幅2本分
作用:腰部全体の血流促進、冷え改善、腎機能を整え体力を養う
筋膜性腰痛との関連:脊柱起立筋の緊張緩和に直結し、腰部深層の血行を促すことで筋膜の過緊張をゆるめます。養生的な観点からも、体力低下を伴う慢性腰痛の底上げに役立つツボです。
志室(ししつ)
位置:第2腰椎棘突起の下から外側へ指幅4本分
作用:腰部深部の疲労回復、体力増強、養生的なケアに用いられる要穴
筋膜性腰痛との関連:腰部の慢性的なだるさや疲労蓄積型の痛みに用いられ、体力低下を伴う筋膜性腰痛の底上げに役立ちます。
大腸兪(だいちょうゆ)
位置:第4腰椎棘突起の下から外側へ指幅2本分
作用:腰部の緊張緩和、骨盤周囲の血流改善
筋膜性腰痛との関連:多裂筋や腰方形筋のトリガーポイントに近く、局所の筋緊張を直接ゆるめる効果が期待できます。
委中(いちゅう)
位置:膝窩横紋の中央
作用:腰から下肢にかけての気血の流れを整える、古くから腰痛の要穴とされる
筋膜性腰痛との関連:関連痛として下肢に響くタイプの筋膜性腰痛に特に有効で、離れた部位の症状緩和に役立ちます。

まとめ「筋膜性腰痛はどんな痛み?原因・ぎっくり腰との違い・治るまでの期間と鍼灸治療」
筋膜性腰痛は、画像検査では異常が見つかりにくいにもかかわらず、日常生活に大きな支障をきたす厄介な痛みです。
ぎっくり腰のような急性の痛みとは異なり、じわじわと慢性化しやすいという特徴があり、その背景には姿勢や動作のクセ、自律神経の乱れ、ストレス、婦人科的な要因など、さまざまなものが関わっています。
鍼灸治療は、痛みの原因となっている筋膜やトリガーポイントに直接働きかけるだけでなく、全身の巡りを整え、体力そのものを底上げする「養生」の視点からもアプローチできる点が大きな特徴です。
「長引く腰の重だるさが気になる」「病院では異常なしと言われたけれど痛みが続いている」という方は、一度当院にご相談ください。
丁寧な問診と検査を通じて、あなたの腰痛の背景を見極め、体に合った鍼灸治療をご提案いたします。
【はり灸sueru&YOGA】
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