かっこんにちは、【はり灸sueru&YOGA】鍼灸師ヨガインストラクターの犬塚志保です。
月刊つぼこの部屋ということで、毎月ひとつのツボを深く掘り下げてご紹介しております。
7月は「内関」です。自律神経の乱れを調整してくれるツボとして鍼灸治療でもよく使われるツボです。
【内関】の場所
ツボ「内関」
読み「ないかん」
所属:手の厥陰心包経
位置:前腕の内側、手首から2寸(指3本分)あがったところ
【内関】のツボを取るコツ
・1寸は親指1本、2寸は親指2本、もしくは人差し指+中指+薬指の計3本で2寸。
・手首を曲げると、腕の内側に細い腱が2本浮き出てきます。2本の腱の真ん中のラインを目安にします。
youtube「つぼこの部屋」
【内関】ツボの効果
代表的なおススメの症状は、車酔いや吐き気、つわりなどが有名です。
そのほかにも、自律神経が関係する症状が多くあります。
[消化器系症状]
・胃もたれ
・吐き気、嘔吐
・車酔い防止
[精神系症状]
・気分の落ち込み
・胸脇部の痛み
・不眠
[婦人科系症状]
・妊娠悪阻
・月経不順
・産後うつ
[合わせ技]
ひとつのツボで、いくつかの症状に対応することが可能です。
・消化器系+精神系=神経性胃炎
・消化器系+婦人科系=つわり
・婦人科系+精神系=産後うつ
「内関」によって、自律神経の調整が整い身体の緊張がほぐれると、上記のような複雑な症状も緩和していくと考えられます。
【内関】お灸のやり方
・程よい熱さのお灸
・1~3日に1度の間隔
【内関】の指圧による押し方
・イタ気持ちいいくらいの圧
・1~3日に1度の間隔
・内関と2本の腱と同時に押し、3呼吸したらゆっくり緩めます。
【内関】自律神経の乱れを調整するツボ
「内関」の内は内臓、「関」は関所、気の出入り口を表しています。
東洋医学では、湿度が多い時期は内臓、とくに消化器の働きに負担がかかりやすいと言われています。
前号でお知らせした「陰陵泉」は湿邪にむくみなど湿気対策に効果的なツボですが、身体が弱っていたり、疲れていたりすると、邪気に対抗できず病気になってしまうことがあります。
消化器系の症状でなんとなく胃が重い、吐き気やむかつき、鳩尾の詰まり感などがある場合には、この「内関」をセルフケアで活用してみましょう。つわりや車酔いによる吐き気予防にも効果的です。
鳩尾の詰まり感は、表裏の関係で背中側、とくに肩甲骨の間に出てくることもあります。精神疾患の既往がある方、それらの投薬を受けている方では「内関」の鍼をすると、息が吸いやすくなり、詰まり感も緩和するようです。
合わせ技でご紹介したような、神経性胃炎、つわり、産後うつなどが疑われる場合には、自律神経を含めた全身的な状態を確認してからが安心だと思います。
医師の診察を受けるか、鍼灸師に相談してみることをおススメします。
このつぼこの部屋でも【内関】自律神経の乱れを調整するツボとしてご紹介しているように、とくに原因がない、もしくは原因がわかっていて治療を進める場合の補助的な役割として、自律神経の乱れを調整するための手段として鍼灸治療は適しているといえます。
当院で体質診断をご希望の方は、カウンセリングだけでもご予約可能です。
7月のつぼこの部屋「内関」はいかがでしたでしょうか。
それぞれの症状は点々と個別に出ているように見えても、東洋医学のレンズ越しに覗いてみると、点と点がつながり合って、一本の線となり、ひとつの道になることがあります。
ひとつの症状はセルフケアでも対応できることがありますが、ふたつ、みっつと増えていく場合には、早めに専門家にご相談されることをおススメします。
こじらせると、その分回復までの時間も要しますからね。
月刊つぼこの部屋は、ネット版のほかにアナログ版もございます。
アナログ版は、店頭にあるチラシボックスか受付にて配布しております。
ポストカードサイズになっておりますので、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。
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